ヨイコト
昨日、ニュースを見ていたらエンゲル係数が何十年かぶりに上昇したとのこと。
昔、社会の授業で教わった気がするこの係数ですが、
家計の中で食費が占める割合のことだそうで、
この数値が低いと、食費以外への支出が多いということを現し、
どうやら生活の豊かさを考証するときなどにつかわれるとのこと・・でしたっけ?
ずいぶんと昔のことなのでウル覚えですが。
というか、久しぶりに聞いたなぁ~・・というのが率直なかんそうで、
そういえばあったなぁ~・・とニュースを見ていたというのが実際なのですがね。
・・つまり・・支出の中での食費の割合が多くなった・・?ってこと?
ある意味、文化度や豊かさの指数として使われてるとしたら・・えっ?
この係数が上がったってことは・・・ってこと?
などと思考がまたまた空回りし始めましたよ。
単純に景気が悪いとか、貧困だとか・・
なんか社会的に使われている無責任な言葉じゃなくって、
自分の頭で考えてみようぜ、と、ちょっと考えてみたわけですよ。
昔教わったエンゲル係数ではなくって、
もはや現代では違った意味で使われる係数なのでは・・?と、
考えれば考えるほどなかなか思考の襞に絡まっていきましたよ。
だってそうじゃないですか、
今や価格の安い食材や食事はけっこうあって、
むしろ食費を抑えるのは昔より容易いのでは?って思いません?
つまりエンゲル係数は下げられるってことでしょ、
なのに上がった・・・ ・・・ ・・・
ニュースではデパチカの話題に振っていました。
インタビューでも「食べるものを大事にしたい・・」的なコメントを写してました。
どうやら、
他のことに使わず、「食」にお金を使ってますよ・・的な表現だったわけですよ。
正に文化や豊かさは「食」から・・的なね。
って考える僕は歪んでるかしら・・
ビューティースタンドはお食事ワンコインにこだわってやってます。
素材や調味料は当然ビューティースタンドが目利きしたものを使います。
けっこうお腹いっぱいになることにもこだわっています、
調理は少々お時間をいただきますが、
これも素材を無駄にしたくないので仕込みを最小限にしていることと、
今日使ってしまわないとネ・・という店頭のお野菜を使うからですよ。
言い訳ではなですが、ロスがとても嫌でして、食材を捨てるのは耐えられませんし、
なにより丹精込めて作られたものですから作り手を思えばねぇ~・・
と、思ってやれば少々お待たせはしますが、美味しい食事をワンコインはできますよ、
ただし、
小規模であればね・・(謝)
その昔、
道元禅師は、その修業時代、典座(台所当番)の時、洗い場のどぶに布を張って、
流れてくる少しの残飯も掬い取っていただいたという逸話がありますが、
その禅師が語るに「命をいただき、命をもって作られたものをいただくので・・」
という教えがあるというわけですよ。
典座教訓と言います。
まあ「いただきます」の意味を教えてくれてるわけですやね。
そう思えば美味しくありがたく・・
と、「いただきます」と思えるでしょ?的な・・ね。
さて、ということで前置きがながながとなりましたが、
ビューティースタンドのコンセプトは、
「ビューティー」
「ヘルシー」
それって「オイシイ」
なのですが、そのコンセプトの元になる考え方(理念)が
「+ヨイコト(プラスヨイコト)になのです。
これって、
「世間の物差しで計るんじゃなくって、自分が幸せになる工夫や手間をかけよう」
ということを提案しているんです。
この「工夫」や「手間」って何ができるか?を毎日の普通の生活の中でみつけよう!
そのためのモノを目利きし、お客様に提案しよう。
という考え方をもってお店を営業しているわけです。
あるお客様がおっしゃっていました。
「何を目安にしていいのか、それを目安にしていくしかない・・」と。
例えば有機マークとかトクホとか・・
例えばネット情報とかTVとか・・
例えば口コミとか・・
少しでも、その代わりになれたなぁ~・・って思ってもっか精進中です。
僕等がいたファッション業界でも、昔はショップのスタッフが目安になって、
お客様に楽しいファッションを提案してきたものです。
きちんとした専門性と、率先した勉強に裏付けられた責任感と提案力が売り!
そんなお店がたくさんあったと思います。
けしてマニュアルだけでない、なんとかお客様に喜んでいただきたい・・
という志と、それを私がやるんだ!という誇りをもってお店に立っていたものです。
今がどうとか・・・というのではなくって、
自分たちは何者で、何をしたくてここにいるのか・・
そしてお客様はそこで何を発見し、何を体験するのか・・
そしてそれが、
ここでしか味わえないヨイコトとなればどれほど嬉しいか・・
そんなことを考えています。
「世間の物差しで計るのではなくって、どうすればヨイか、
工夫し手間をかけ、
そして手に入れる豊かだと思える暮らし・・」
この、+ヨイコトの理念を大事に日々努力していきたいですね。
係数では計ることができない日々の幸せを、
毎日少しずつでも考えていきたいものです。
うちのコノハナさん、ゴハンの時は耳の飾り毛が器に入ってしまうので、
耳をチョンマゲにしています。
これも工夫と手間?です・・かね。
ゴハンを食べたらちゃんとご挨拶。
きっと幸せだったんでしょうね。
この方のエンゲル係数はべらぼうに高いんでしょう・・が、
ほとんど食べることが幸せならば、果たしてその文化度と豊かさは高いや低いや・・?
本人(犬)だけが知ってるのでしょう。
幸せにむけての工夫と手間は惜しまずおやりになっておられるご様子ですがね。(笑)